クロールのキックの影響について再考しました。

クロールにおけるキックの効果についていい説明をみつけました。


https://tiswim.jp/tsm/2006/tsm20060810_2.htm


競泳のトップ選手や競泳出身の泳力の高いアスリートではバタ足だけでもアマチュアのクロールよりも速いということは日常よく見られることです。

かといってアマチュア、市民アスリートがドンドン、ビート板キックを練習してクロールがドンドン速くなるかというと必ずしもそうではないと。


他の論文を見ても100mを90秒のスピードくらいまでは、キックは推進力に貢献するということです。

100mを76秒くらいからはキックの推進力より抵抗の方が影響が出てくるらしい。

100mを76秒で泳ぐということはトライアスロンのリザルトを見て考えると、エリート選手くらい。アマチュアアスリートにはあまり関係しないスピードになる。


単純にプルの推進力とキックの推進力を出したものが全ての推進力にはならないので、プルの補足推進力をキックで補うという考えがいいのか悪いのか?と思ってしまいます。


キックは速く打てば打つほど抵抗が増し、酸素消費し疲れます。まして、ウエットスーツを着るとなると浮力が加わって余計に疲労する。


この記事でも従来競泳レースでイメージのあるキックは必要なく、抵抗にならない最適なキックがいいということになるが、2ビートが基本で、振り幅の小さい鋭い、プルとバランスをあわせたキックにということが結論になりそう。

加えてプルはジャンジャン練習しろと。


実体験から言うと、僕も競泳出身ですが、専門は平泳ぎでクロール1500は19分後半がベストでした。高校生の時期ですが当時から2ビートキック。

それもあり、現在46歳でトレーニング再開して5年キックはほとんど練習メニューにありません。かなりキックは苦手です、50mも60秒くらいかかります。それもそのはず、ひたすらプルとスイムのインターバル練習。いいのか悪いのかは置いといて、現在プールでは1500は21分30秒くらい。なんとスイムとプルだけでも結果はあまり変わりません、自分では少しはキックの恩恵があるのかと思っていましたが、この事実を考えてみると、キックによるスピードへの影響と疲労によるパフォーマンス低下のバランスになるという結論が出てきます。 意識してキックを4、6ビートにするとすぐに疲れ乳酸が溜まり疲れスピードは落ちます。

キックなしプルだと疲労が減り、結果的にあまりパフォーマンスを落とさず泳げます。これは距離が2000、3000となるほど顕著です。

プルを鍛えた方が中長距離トライアスロンには向いているのかなと。感じています。


しかしこの前、左足の親指を骨折して、固定鋼線を除去してさあ泳いでいいよとなり練習しだした時、水圧や足にかかる水の抵抗で左足が痛くて動かせず、右足だけのキックで練習をとなり10日ほど。

この時はかなりスピードは落ちました。僕の場合キックと入水直後のプル、水を掴むところが同側になります。

片足キックだとうまく泳げません。単純に推進力というよりバランスの問題だと思います。

一般のアマチュアアスリートではトライアスロン的にスイムではキックはやはり推進力より左右のバランスやストリームラインを保ったり、ヘッドアップの際の支えなどへの効果の方が高いようです。


しかしOWSでは

ウエットスーツなし、波や潮流もあり、効率のよいキックが必要になります。やはりキックトレーニングはしないといけないかな?

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